地球温暖化問題を主要議題とする主要国首脳会議(北海道洞爺湖サミット、7月7~9日)の開幕を控え、サミットの舞台となる洞爺湖の平均水温が地球温暖化の影響を受け、上昇していることが北海道大学大学院農学研究院の浦野慎一教授(60)の調査で分かった。
昭和56年からの約24年間で、湖面から水深55メートルまでの間で約0・8度上昇しており、浦野教授は「地球温暖化が洞爺湖の水温に影響を与えていることは明らかだ」と指摘。調査結果は14日、北海道洞爺湖町で開かれる「洞爺湖環境フォーラム」(北大北方生物圏フィールド科学センター主催)で同教授が発表する。
洞爺湖は北海道南西部にある火山中心部の陥没でできたカルデラ湖。面積約70・7平方キロメートル、最大水深約180メートル。
浦野教授らは、平成6年から洞爺湖の約300メートル沖合にブイを浮かべ、水深0メートル、5メートル、10メートル、15メートル、25メートル、45メートルの6点の水温の観測を1時間ごとに実施。このデータと、北大の洞爺臨湖実験所が昭和56年から平成6年まで湖岸近くの表面水温を毎日観測したデータをもとに、昭和56年から平成17年5月までの洞爺湖の年平均水温の変化を分析した。
その結果、水深0~55メートルの層の平均水温は、昭和56年からの約24年間で、0・766度上昇していることがわかった。
水深50メートルより深くなると、水温の変化はわずかで、1年中、約4度程度で安定しているが、水深0~100メートルの層の平均水温を分析してみても、0・425度上昇していた。
気象庁の地域気象観測システム(アメダス)の観測データによると、洞爺湖周辺地域の年平均気温も昭和55年~平成11年の20年間で、1度前後上昇しており、浦野教授は「地球温暖化は大気を暖めるだけでなく、湖の水温など地表面から下にも影響を与えている。洞爺湖に熱がたまっている証拠といえる」と話す。
教授の試算では、0・8度の水温上昇は、灯油約40万キロリットルを燃やした熱量に相当するという。洞爺湖の生物への影響が心配されるが、浦野教授は「いまのところ、生態系への影響は不明だが、この調査結果が出たことで、今後、専門家らによる分析が行われることになるだろう」と指摘している。
Posted by erina703 at 痞客邦 PIXNET Comments(0) Trackback(0) Hits(28)