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パナソニックの09年3月期の連結最終(当期)損益の予想が、3500億円超の赤字(従来予想は300億円の黒字)に陥る見通しになった。世界的な景気の急減速で薄型テレビなどデジタル家電製品の収益が低迷。さらに、生産拠点の統廃合などリストラ前倒しの費用や株価下落に伴う保有株式の評価損、円高による為替差損がかさんだ。最終赤字は6年ぶりで、赤字額は02年3月期の4310億円に次ぐ水準となる。4日に業績の下方修正を発表する。

 昨年4月時点の予想では、過去最高の3100億円の最終黒字を見込んでいた。しかし、昨年9月のリーマン・ショック以降の経営環境の悪化を受け、昨年11月に300億円の黒字に下方修正。その後も、販売不振、株安、円高は加速する一方で、業績予想の一段の引き下げに追い込まれた。

 世界的な景気減速に直撃され、電機各社は相次いで09年3月期の連結最終損益見通しを下方修正している。最大手の日立製作所が過去最悪の7000億円、東芝が2800億円、ソニーも1500億円の最終赤字を予想するなど、総崩れ状態で、正社員の削減を打ち出すメーカーも出ており、雇用に深刻な影響を与えている。【上田宏明】
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